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『日本のわらべうた 歳事・季節歌編』 尾原昭夫 編著 わらべうたや民謡の採集・研究をライフワークとする著者の労作「室内遊戯歌編」「戸外遊戯歌編」の改訂新版化にあわせて、書き下ろし「歳事・季節歌編」を加えた類書のないシリーズ。 歌詞・地域ごとのバリエーション、遊びなどの解説に加えて、楽譜は実際に旋律の再現に活用できるように工夫された大判で、本編では430余の楽譜が収録されている。構成は、春・夏・秋・冬・正月の伝承、気候、動植物をめぐる遊びうたが歳時記風に編集されて いる。 なお著者は久留島武彦文化賞(76)、毎日出版文化特別賞(93)、田村虎蔵特別賞(鳥取県、94)を受賞している。 ISBN9784-86145-401-1 2009年4月発行 発行:(株)文元社 発売元: (株)紀伊國屋書店 |
『日本のわらべうた 戸外遊戯歌編』 尾原昭夫 編著 鬼遊びうた・子もらい遊びうた・輪遊びうた・列遊びうた・くぐり遊びうた・押し合い遊びうた・馬乗り遊びうた・片足とびうた・なわとびうた・ゴムとびうた・ぶらんこ遊びうた・風船つきうた・竹馬遊びうた・電車遊びうたなど類型別に構成。収録楽譜230余。 ISBN9784-86145-402-8 2009年11月発行 発行:(株)文元社 発売元: (株)紀伊國屋書店 |
『日本のわらべうた 室内遊戯歌編』 尾原昭夫 編著 遊ばせうた・顔遊びうた・手遊びうた・おはじきうた・竹がえしうた・あやとりうた・手合わせうた・絵かきうた・いしなごうた・お手玉うた・手まりうた(近世・近代)・手まりうた(現代)で構成。収録楽譜300。三巻に共通して地域ごとのバリエーションなどの関連項目は多彩で、類歌などを含めると1000余の歌詞が収録され、〝わらべうた〟の千変万化の妙、民俗文化としての〝言葉〟の豊かさがあわせ鑑賞できる。 ISBN9784-86145-403-5 2009年12月発行 発行:(株)文元社 発売元: (株)紀伊國屋書店 |
『十五夜お月さん』 ―野口雨情童謡選― 野口雨情生家・資料館 編 北原白秋、西條八十と並んで三大童謡・民謡詩人と称される野口雨情が若い人々の間で関心をよんでいる。「七つの子」「青い眼の人形」「赤い靴」など、どこかで聞いたことがあるようで、 自然に口づさんでしまう詩情のみずみずしさに惹かれるようだ。 本書のオリジナルは、雨情生誕120年記念の際に現代教養文庫から出版されたものだが、歌集を兼ねるハンディーな入門書として好評だったもの。雨情直孫・野口不二子さんが代表をつとめる野口雨情生家・資料館の来館者から、しばしばその在庫問合せが寄せられたため、生家・資料館が編集責任を引き継ぐかたちで、略年譜の充実など手を加え、装い新たに再刊された。姿を消した良書の復活が、またひとつ実現した。 ISBN4-86145-400-X 2006年4月発行 『十五夜お月さん』の詳細はこちらへ |
『初等整数から代数学をみる』 -具体から抽象へor抽象から具体へ- 鈴木晥之・衛藤和文・高橋一嘉 著 学ぶ人の身になって書かれた代数学の入門書である。‘分りやすく’というコンセプトを実現するのは、いわれるほど容易ではない。しかも‘代数学’という専門分野にそれを可能にしたのは、著者が数学教育に並々ならぬ熱意をもって取り組んでいるからであろう。本書のレベルは数学の専攻をこころざす学生から、数学の教師など、いわゆる教養ではなく専門を想定するものだが、数学というものの基礎概念や、論証といった手続きを、時には数学史上のエピソードを絡めながら段階的に理解できるものとしていて、興味をもたれる一般の方々にもぜひ挑戦していただきたい一書である。序文を引用しよう。本書の特長はこれに尽くされている。 ISBN4-9980800-8-3 2006年3月発行 『初等整数から代数学をみる』の詳細はこちらへ |
『帰る日近く』 藤井章生 著 本書は、人生であれ出版であれ、出会いがあってこそと強調する著者が、長かった出版在職の歳月からさかのぼって、青少年時代までの記憶の糸をつむぎ直したもの。小倉中学在学時の著者がはしなくもごく身近に関わった「箱根丸事件」から、長い病との苦闘、かけがえのない 多くの出会い、出版という仕事の奥深い内実まで、多岐にわたる折々の著述をまとめたもの。 著者はアスキー会長を最後に、現在はリタイア後の日日を、「出版真実の会」の会長を勤めるかたわら出版人の輪を広げる活動に充てている。それにしても、旺盛な探求心と凜乎としたそのまなざしは何に由来するのか。旧制高校世代にそれを見る向きもあるが、本書を読むと き、「生かされて今ある」ということへのこだわりが、その淵源のように思えてくる。表題の「帰る日近く」とは、彼我への遠近法のことであるまいか。 ISBN4-9980800-7-5 2005年7月発行 『帰る日近く』の詳細はこちらへ |
『最後の戦中派』 -回想と随想- 中山幹 著 著者は1926(大正15)年1月生まれ。この生年月日には奇妙な意味がある、という。同年3月までの早生まれの場合、小学一年の読み方の読本は、ハナ、ハト、マメ、マスで始まっていた。一方、4月以降の遅生まれの児童は、よく膾炙されるようにサイタ、サイタ、サクラガサイタ、で始まる読本となった。さらに著者は、敗戦の年の4月末に召集され、陸軍二等兵となるが、これが現役召集の最後だったはずで、ここでもラストを努めたことになる。また、こうも記されている。あの時代の激しさ、真剣さ、そして愚かしさを身にしみて知ったと断言したい、と。今、歴史に学ぶことがないなら、少なくとも、こういう人びとがいた、こういう思いがあった、ということを誰かが伝え、誰かが知っていなければならない。でなければ、私たちは歴史だけでなく人間さえも見失ってしまう――と、痛切に思う。そもそもこの書のオリジナルは、旧制福岡高校文科卒クラス会報での連載で、その「ぶんどく会報」は平成15年現在で、通算300号に達したという。まさに、継続は力なり、である。 ISBN4-9980800-5-9 2005年4月発行 『最後の戦中派』の詳細はこちらへ |
『あなたのために詩が書けたら』 槇晧志 著 「コトバとは、つくづく不思議なものだと思います。 たった数字の、何の奇もない一言ですら、“視座”や“時空”の確かな設定の上に立つと、千言にもまさるひびきを発し得る」 本書は、詩を書いてみようと思っている人、書きはじめた人への作詩講座――。にとどまらず、文章をつづるための絶好の案内書となっている。表現とは“説明”ではなく、あなたの心象の“描写”でなければならない。「山のあなたの空遠く」という一節にしても、“どこから”という視座がなければ、単なる願望の説明に終わってしまう。では、どうしたらいいのか。その先は、コトバをめぐる新しい邂逅から……。 ISBN4-9980800-4-0 2004年6月発行 『あなたのために詩が書けたら』の詳細はこちらへ |
『冷戦争』 -国際政治の現実- 山上正太郎 著 本書は、ウイルソン大統領のロシアへの対応から、チャーチル・スターリン・ローズベルト時代、トルーマンと毛沢東、ケネディ対フルシチョフ、「デタント」を経て「ベルリンの壁」崩壊とその後まで、通史としての冷戦の歴史を読み物風に描いたもの。 ISBN4-9980800-6-7 2005年5月発行 『冷戦争』の詳細はこちらへ |
『われらが日々』 中山幹 著 『われらが日々』に込められたメッセージのひとつは、戦争におおわれていくことがどういうことかを克明に浮かび上がらせて、理性的に生きることを禁じられたとき君たちならどう生きるかと問いかけていること。 得体の知れないものを感じながら主人公は、曲折を経て、自分自身の人生を求めていく。いずれも個性的な友人たちや、周りを彩る人物たちも時代の狂気のなかに翻弄される。 「あの時代」を同時代とした悲惨と希望。しかしその混沌のなかに「されど青春」もあったに違いないと思わずにいられない。 ISBN4-9980800-2-4 2003年7月発行 『われらが日々』の詳細はこちらへ |
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