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現代教養文庫
『ルーツ』 ROOTS (全3冊) アレックス・ヘイリー 著/安岡章太郎・松田銑 共訳 (1) ISBN4-390-10971-5 本体価格440円 1978年3月発行 (2) ISBN4-390-10972-3 本体価格440円 1978年5月発行 (3) ISBN4-390-10973-1 本体価格440円 1978年8月発行 |
![]() 黒人作家が先祖を求めて調べ上げた、200年にわたる物語。 人間としての扱いをうけることのなかったアメリカ黒人の歴史が目前に展開される。人種差別反対を声高に叫ぶのではなく、人間の存在そのものを問う。 すべての読者に感動を呼び起こさずにはいないだろう。世界的なベストセラーの文庫版。 |
![]() 1750年、西アフリカ、ガンビアの小村に男の子が誕生した。クンタ・キンテと名付けられた子供はやがて17歳になった時、「白い悪魔」の手でつれ去られる……… 牧歌的な生活から一転して悪夢の世界へ。しかしそれは決して夢ではなく現実であった。 黒人奴隷にとっての魂の故郷アフリカを理想郷として描くことにより、著者ヘイリーは、現実に彼らの身に起こった筆舌につくしがたい状況をより鋭くえぐり出そうとしている。 |
![]() クンタ・キンテが逃亡しようとした結果は? 苛酷な運命に圧しひしがれながらも、民族の誇りを失うまいと努力するクンタ。やがて生まれたクンタの娘、キッジーにとって、白人とは? 人間が、その生まれたままの存在として生命を全うしたいという希望を奪い去られたまま生き続けねばならない現実、一つの人種が他の人種を故なくして隷属するという悪の姿がここにはっきりと示される。おだやかだが力強い筆致によって、しいたげられた人々の慟哭が伝わってくる。 |
![]() 170年後、一人の男の子が生まれた。祖父母の代まで奴隷であったその黒人は、一つの執念にとりつかれた。“自分の家族の歴史を調べてみよう"という執念に。9年間、貧困の中で執ような調査を行ない、12年目に遂に一冊の本を完成した。自己の存在の根源をつきとめた本書『ルーツ』がそれである。 クンタ・キンテから7代目のヘイリーは、自らの先祖の物語を書くことによって、敗者の歴史を回復させねばならぬと世の人々に訴えかけるのである。 |
![]() アレックス・ヘイリー 一九二一年八月十一日、ニューヨーク州イサカに生まれる。十七歳の時、カレッジを中退、以後二十年間沿岸警備隊に勤務。退任後、フリーランスのジャーナリストとして数々の雑誌に寄稿、一九六五年には『マルカムX自伝』を出版。 みずからの先祖を探しあてた本書『ルーツ』は世界的なベストセラーとなり、一躍世界の寵児となる。 |
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